鈴木厚志さん 岩井万祐子さん・・・光技術を活用した農商工連携で浜松を元気に!
武藤正一さん・・・100年以上受け継がれている注染染めで、今後もいいものにこだわりたい。
川人祥二さん・・・浜松に新たな産業集積を!オプトロニクスクラスター創成に情熱を燃やす研究者
(株)河合楽器製作所河合弘隆社長が、ポーランド共和国よりコマンドール
十字勲章を受章
―父、故河合滋元会長とともに親子二代に渡る栄誉―
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河合弘隆(かわい ひろたか)さん 63歳 |
(株)河合楽器製作所の河合弘隆社長は、長年に渡りショパン音楽の日本での普及に尽力された功績が認められ、2010年4月26日に、ポーランド共和国からコマンドール十字勲章が授与されました。同勲章は、ポーランド共和国での経済関係の民間人に与えられる最高位の勲章です。
なお、河合弘隆社長の父である故・河合滋元会長も、1995年に同勲章を受章されていて、親子二代での栄誉となります。
■(株)河合楽器製作所とポーランド共和国との関わり
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ショパン音楽を日本に普及させるため、1960年のショパン生誕150周年を機に、日本ショパン協会が設立されました。その事務局は(株)河合楽器製作所内に設置され、同社社長(当時)の河合滋氏が初代名誉会長に就任しました。 |
![]() ショパンコンクールで使用される (株)河合楽器製作所のピアノ |
■ 河合弘隆社長受賞あいさつ要旨
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ポーランド共和国では、民間人に付与される最高位の勲章で大変名誉に感じています。 |
![]() 受賞の喜びを語る河合弘隆社長 |
■浜松市長祝辞要旨
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河合弘隆氏のコマンドール十字勲章受賞を、心からお喜び申し上げます。 |
![]() 鈴木浜松市長 |
■ヤロスワフ・ヴァチンスキ駐日ポーランド共和国大使館文化担当顧問祝辞要旨
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河合弘隆社長は、1982年に日本ショパン協会役員に就任して以来、日本におけるポーランド文化の普及に多大なる貢献をされました。 |
![]() ヴァチンスキ文化担当顧問 |
《関連リンク》
(株)河合楽器製作所 http://www.kawai.co.jp/
日本ショパン協会 http://chopin-society-japan.com/
光技術を活用した農商工連携で浜松を元気に!
―浜松発農商工連携モデル―
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鈴木厚志(すずき あつし)さん 45歳 |
農林水産省と経済産業省は、農林漁業と商工業等の産業間連携を強化して、地域経済を活性化するという取り組みを進めています。
こうした取り組みを『農商工連携』と言います。
鈴木さんと岩井さんは、この農商工連携に「機能性野菜『リッチリーフ(R)』栽培用光源の開発とリッチリーフ(R)の商品化」をテーマに取り組んでいます。
今回は、我が国有数のものづくり(工業)都市であるとともに、農業産出額全国第4位(H18)の農業が盛んな都市でもある浜松市の中で先進的に農商工連携に取り組むお二人にお話を伺いました。
■お二人がビジネスパートナーになったきっかけは?
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鈴木さん) |
4年前ぐらいからお互い名前だけは知っていましたが、本格的にパートナーとして農商工連携を始めようとしたのは、昨年7月頃からです。 |
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岩井さん) |
私は、光産業創成大学院大学在籍中から、光技術を農業に活かすシステムの研究開発に取り組んでいます。そして、平成17年には、そのための会社として?ホト・アグリを設立しました。 |
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鈴木さん) |
私は、農業にはまだまだ多くの可能性が秘められていると思っています。付加価値の高い農業をつくるには、新しい考え方や技術を農業に持ち込まなくてはいけません。そこに岩井さんからお話があり、これはチャンスだと思い即断しました。要するにお互いの達成したい目的が合致したからビジネスパートナーになれたんですね。 |
![]() 京丸園(株)水耕栽培ハウス |
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農商工連携においては、工業が上、農業が下という上下関係ではなくお互いの魅力を活かし合う関係でありたいと思っています。お互いが持っている技術を融合することで世の中になかったものを創造する連携事業でありたいと思っています。岩井さんは、農家の目線で色々なことを考えてくれていますし光の専門家として大変魅力的な技術を持っています。この連携によってお互いの夢が叶うのではと今から期待しています。 |
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■今回の農商工連携プロジェクトの内容は?
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鈴木さん) |
昨年9月から、「機能性野菜『リッチリーフ(R)』栽培用光源の開発とリッチリーフ(R)の商品化」をテーマにプロジェクトを進めています。 |
![]() リッチリーフ |
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岩井さん) |
リッチリーフ(R)とは、リッチな気分で食べることができる機能性成分を多く含んだ葉菜類を言います。赤ジソ、チコリー、ミズナなど約30種類の総称をリッチリーフ(R)と言い、?ホト・アグリが商標登録しています。 |
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鈴木さん) |
私は、今回のプロジェクトを通じて、ポリフェノールやカロテン等が強化された機能性野菜を量産化したいと思っています。そして、こうした野菜を高級スーパーや百貨店、ホテル等へ販売していきたいと思っています。 |
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岩井さん) |
私は、機能性野菜の量産に適した光源(LED)や照射光質・時間の制御、栽培用ソフトウエアからなる栽培用光源内臓育苗装置を開発したいと思っています。 |
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■どのようにプロジェクトを進めていますか?
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岩井さん) |
私はとにかく農家さんの目線を大事に進めています。 |
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鈴木さん) |
私は、岩井さんが開発したシステムの実証実験を担当しています。 |
■プロジェクトの進捗状況は?
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岩井さん) |
現在は、8月に完成した第2次試作機で実証実験を行っています。順調にデータ取りが出来ています。 |
![]() 栽培用光源内臓育苗装置の第2次試作機 |
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鈴木さん) |
今回のプロジェクトは、本当に順調に進んでいますよ。唯一の課題としては、岩井さんが来年お子さんを出産することですかね。(笑)早く完成させなければ! |
■プロジェクトの今後の展開は?
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岩井さん) |
今回のプロジェクトは3年間国の支援を受けています。その最終年となる来年7月頃には、プロジェクトの成果として開発した製品を発表したいと思っています。 |
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鈴木さん) |
国への資料でも書きましたが、今回のプロジェクトを通じ開発したシステムについては、夢は大きくまずはお互いで1億円以上の売り上げを目指したいと思っています。 |
■最後に、将来の目標や夢は?
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鈴木さん) |
浜松市には、農業の付加価値を高めたり、農業そのものの高度化を図れる技術(光技術を含めたものづくり技術)がたくさんあります。また、農業そのものにも高い技術があります。さらには、豊かな自然もあります。私は、こうしたことを背景に、浜松独自の植物工場をつくりたいと思っています。植物工場は単なる野菜等の生産施設ではなく、浜松の教育、福祉、環境、雇用などに貢献する多面的機能を持ったユニバーサル農園にしたいと思っています。浜松であれば必ず出来ると思います。可能性は十分です。 |
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岩井さん) |
私は、今回のプロジェクトもそうですが、農業に本当に使える光技術を開発し、世界に発信し続けたいと思っています。そして、浜松の農業、日本の農業、世界の農業に貢献したいですね。 |
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平成22年4月2日、農林水産省と経済産業省が発表した「農商工連携ベストプラクティス30」に選ばれました。 |
《関連リンク》
京丸園(株) http://www.kyomaru.net/
(株)ホト・アグリ http://www.photo-agri.com/
農商工連携(中小企業庁) http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/noushoko/index.html
農商工連携(中小企業基盤整備機構) http://www.smrj.go.jp/noshoko/
農商工連携(農林水産省) http://www.maff.go.jp/j/soushoku/sanki/nosyoko/index.html
農商工連携パーク(J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト)
http://j-net21.smrj.go.jp/expand/noshoko/index.html
光産業創成大学院大学 http://www.gpi.ac.jp/
100年以上受け継がれている注染染めで、今後もいいものにこだわりたい。
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武藤正一(むとう まさいち)さん 71歳 武藤氏は、日本独自のゆかたや手拭いの多彩な染色技法である「注染染め」を今もなお続けている市内でも数少ない染色工場の社長です。 |
日本独自の『ゆかた』や『手拭い』の多彩な染色技法である『注染染め』を今もなお続けている市内でも数少ない染色工場の社長であり、浜松織物染色加工協同組合の理事長も務める武藤さん。
代々浜松に伝わる『ゆかた』や『手拭い』の染色技法『注染染め』に対する思いを熱く語っていただきました。
■注染染めとは!
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日本独自の染色技法で海外には、この技法はありません。 絵柄や紋様などを残した型紙を生地の上に置き、防染糊を塗布し、その作業を繰り返しながらたたみ返します。 |
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その後、注ぎ口の細長いやかんに入れた染料を注ぎ込むため、裏表が全く同じに染色できます。 |
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■浜松の『注染染め』―『ゆかた』から『手拭い』へ―
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浜松の『注染染め』は、明治20年頃から『手拭い』の染色方法として始まりました。大正時代には『ゆかた染め』が主流に、そして戦後は、『ゆかた』や『手拭い』のほか、のれん、法被などにも広がってきました。現在は、趣味の手拭いが量としては一番多くなっています。 『注染染め』について、東京(関東)は単色染めが中心、大阪(関西)は多色染めが中心ですが、浜松では、単色から多色まで行っています。要するに両地域のいい所を寄せ集めたのが、浜松の『注染染め』です。平成13年には、静岡県知事が認定する郷土工芸品に指定されました。 昭和30年代頃、浜松には、注染染めにかかわる工場(さらし、染め、仕上げ)が大小合わせて100社程ありました。しかし、現在は、私の会社以外に、3社だけが注染染めを行っています。 |
![]() 武藤染工 注染染め工場 |
![]() 注染染め手拭い |
■注染染めに対する思い―国の伝統的工芸品認定を目指す―
私は昭和36年に今の会社を設立し、昭和44年に法人化しました。
仕事を始めた頃は『注染染め』だけでしたが、法人化してからは、機械による染めも始めました。その後、水着・服地など色々なことにもチャレンジしています。
しかし、私の会社の基本は『注染染め』だと思っています。注染のことなら100%までとはいきませんが、ほとんどのことは分かっているつもりです。
浜松の注染染めは明治20年頃から始まり既に100年を超えています。私は、代々受け継がれている伝統技法としての注染染めは今後も維持、伝承していかなければならないと思っています。現在、そのために、浜松織物染色加工協同組合では、国指定の伝統的工芸品の認定を受けたいと思い、準備を進めています。
■注染染めでいいものにこだわりたい
これからの時代、『ゆかた』や『手拭い』などは、海外で作られた機械染めか、国内で作られた『注染染め』かのどちらかになっていきます。
我々は今後も、代々伝わる浜松の伝統技法を基に、いい物にこだわりたいと思っています。多くの皆さんに喜ばれる『ゆかた』や『手拭い』を浜松から全国に提供していきたいと思っています。
■注染染めの工程(手拭い)
型紙
↓
板場
↓
紺屋
↓
完成
浜松に新たな産業集積を!オプトロニクスクラスター創成に情熱を燃やす研究者
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川人祥二(かわひと しょうじ)さん 47歳 川人教授は、浜松地域における知的クラスター創成事業※の代表研究者。また、当該事業の研究成果をベースに設立した大学発ベンチャー企業「(株)ブルックマンラボ」の取締役兼最高技術責任者でもある。 ※知的クラスター創成事業: |
浜松市では、浜松地域にオプトロニクスクラスターを創成するため、文部科学省、静岡県、企業、そして地元大学と一体となって知的クラスター創成事業に取り組んでいます。
このプロジェクトを大学教授と企業技術者の両面でリードする川人教授に、このプロジェクトに懸ける熱い思いや夢を語っていただきました。
■浜松は恵まれた場所
浜松地域の知的クラスター創成事業に参加して7年になります。このプロジェクトに参加し感じていることは、浜松は恵まれた環境にあるということです。
高い技術を持つ企業が集まっているし、私が所属している静岡大学や浜松医科大学には優れた研究者がたくさんいます。
最近では隣県の豊橋技術科学大学とも連携していますが、この大学にも優れた研究者がたくさんいます。研究を支える生活環境もいいと思っています。温暖な気候や恵まれた交通アクセス、美味しい食べ物など、なに不自由なく研究に取り組むことができています。
こうした恵まれた環境にある浜松地域は、日本はもとより世界にも注目されるオプトロニクスクラスターを必ず創成することができると思っています。
■大学研究者と企業技術者の2つの立場
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現在私は、静岡大学電子工学研究所の教授である傍ら、大学発ベンチャー企業の取締役兼最高技術責任者でもあります。 |
![]() 研究成果 広ダイナミックレンジカメラ(160dB) |
![]() 株式会社ブルックマンラボ スタッフ |
■日本だけではなく世界にも認められる技術を開発
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世界と渡りあえるクラスター創成のためには、世界に認められる技術を開発していかなくてはなりません。 今年、集積回路分野でIEEEフェローに昇格したアジア人は私1人だけでした。このことは大変名誉なことです。 |
![]() IEEEフェロープレート |





















